この時代に投資家になるということ(正田 圭)
昇給が雀の涙でしかなく、銀行預金もゼロに近い超低金利。労働でお金が稼ぎづらくなっている今、著者が勧めているのが「投資家」になることである。
1980年代から90年代生まれの若者を「ミレニアル世代」と呼ぶが、この世代に富裕層がふえつつあるという。社会人経験も少ないのになぜか?その秘密が投資である。
ここでいう投資とは、旧来の不動産や投資信託などへの投資ではない。「オルタナティブ投資」といって、彼らが好むハイリスク・ハイリターンのものだ。
富を形成するのに何十年もかけず、起業してその会社を売り抜けるような手法である。また、友人のスタートアップに投資したりも含まれる。
ただし、その投資もしっかり分析するための「努力」は必要だと著者は言う。決して努力無用ではないのだ。
そして「労働」は、娯楽化していくという。やりたいときに楽しみながらやることが労働であるべきだという趣旨である。
そして本業を投資とすべきであるという。そのために自分なりの世の中を違った角度から見る目を持ち、秘密の法則を見つけて、投資することだという。儲けの種はそこに眠っている。
著者は面白い事例として「港区女子」を挙げている。
興味があればご一読されることをお薦めする。